いつでも どこでも

 七月に入り、お盆の季節になりました。八月には旧盆の行事が多いですが、七月の新盆でお勤めされるところもあります。

 日本のお盆は、亡き方や先祖が還ってくるとされ、京都での大文字焼き、長崎での精霊流し、灯籠流しや、花火を上げるなど各地域で様々に行事が行われます。

 また、キュウリや茄子を馬や牛に形どって精霊棚に供えるところもあります。

 キュウリの馬に似せることは、先だった方、先祖方が馬にまたがり早くこの世に帰ってきてほしいという心持ちであり、茄子の牛はゆっくりとあの世に戻るようにという意図があるようです。
 そんな思いから、迎え火や送り火を焚いたり、提灯や切り子燈籠などのお飾りをするなど施され、また一軒一軒の僧侶が盆参りをされたり、施餓鬼という行事を行う宗旨もあります。

 浄土真宗は、阿弥陀如来の本願力回向のおはたらき(南無阿弥陀仏)によって、信心を恵まれ、この世の縁が尽きると浄土に往生し、佛のさとりをひらかせていただくご宗旨です。


「浄土の大菩提心は 願作仏心をすすめしむ すなはち願作仏心を 度衆生心となづけたり」
「度衆生心といふことは 弥陀智願の回向なり 回向の信楽うるひとは 大般涅槃をさとるなり」



 と親鸞聖人が『正像末和讃』でお示しくださいましたように、浄土より、今私にとどいてくださっている阿弥陀如来のはたらき(大菩提心)は、私が往生させていただく(願作仏心)という心持ちにならせていただくのです。

 そして、いのち終わって浄土に生まれるならば、如来と同じさとりをひらかせていただき、すべてのいのちを拯(すく)いたいとの心(度衆生心)を起こして、この世に還り、教化し導くとされます。

 またそのはたらきに、南无阿弥陀佛の名号に遇いえたものは、浄土のさとりへと赴くのです。ですから、先に浄土に往生された方々はお盆という特定の日だけ還ってくるのではなく、いつでもどこでもこの私を願い、育て、導いてくださっているのです。

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