<御同行・落合さんからの寄稿>
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかさるる
いよいよ秋も深まり、秋を楽しむ候となりました。
さて私ごとではありますが、7月末頃より8月にかけ、体調を崩しておりました。連日の猛暑のせいか日々軽いめまい、肩こり、足のもつれ、倦怠感・・・と、一向に回復しません。
子供達に頼んで病院へ連れて行ってもらいました。
そしてようやく原因が判明。眼に異常があり、手術を要する治療が必要となりました。
9月に入り2回に分けて手術を行い、歳には勝てず快方までに少し時間がかかりましたが、今では光がまぶしく、時に疲れを覚えるほどはっきりと回復しています。
また安定した頃を見て、視力に合った眼鏡を用意し、新聞を読む、字句をしたためる等々、余生を楽しんで生きたいと願っております。
今回、体調不全からはじまり、経験のない手術と、病に伏せる方々の苦しみ、痛みをあらためて知るとともに、心配を下さった私の周りの方々の愛をいただき感謝に尽きません。ありがとうございました
み佛はいつも私のそばで守って下さいます。お念仏をよろこび有難く生かさせて頂きます。
合 掌
(※構成都合で原文を編集させていただきました)
第14世前坊守・故山田昭子について、生前ご縁いただいたすべての方々、またこの機にてご縁をいただいた方々へのご紹介として、10月30日の葬儀における式次第司会の進行より御偲びいただければ幸いです。
(以下、式内で語られた葬祭司会ナレーション抜粋です。)
いつも口ずさんでいた『礼讃歌』に乗せて3番がお好きでした。
すがすがしい秋晴れの日が続く中、思い出の風にあおられて、お別れの時を迎えました故山田昭子様。
昭和3年1月1日にご出生以来、激動の昭和、そして平成、令和と移り行く時代の中、喜びも悲しみも、その心に受けとめながら、歩み続けてこられた93年のご生涯。存仁寺第14世坊守として住職を支え、多くの皆さまとのご縁をいただきながら感謝する日々。
毎日のように境内、墓地の草取り、清掃。安心感を与えてくれる、居心地のよいお寺として皆さまを迎えておられました。
ご家族におかれましては、2人のお子さまを慈しみ育まれ、朗らかで、優しいお母様でした。また恵まれたお孫様の成長を、目を細めて喜ばれた、おばあ様。
母の口癖は、「いつも、仏さんはみとってくださるよ」。日常生活を送る上で、いつもその言葉を忘れずに、過ごしてきたと語るお子様方。本日ご参列いただきました皆様は個人様が繋いでくれたご縁で結ばれております。
尊いご生涯の中で、胸の内にある、幾多の思い出を一つ一つひも解いていただければと存じます。
<中略>
静かな時の流れ、遠い記憶を包み込み、刻一刻とお別れが近づいてまいります。
ご参列の皆様のお心には、お元気だったお姿、共に笑い合った日々があつく胸にあふれていらっしゃることと存じます。
優しく咲く花々に囲まれた壇にある遺影は12年前のもの。凛とした佇まい。今皆様に感謝とお別れを告げていらっしゃいます。
手先が器用で白衣を縫う姿が思い起こされます。住職と時折出かけたツアーの旅行。旅の空の下お二人で寛ぐ穏やかな時間を大切にされました。
また旧跡巡りも楽しみの一つ。大阪のご実家、ご姉妹と会い、共にかんぽの宿に宿泊し、忙しい日々を忘れて、ご姉妹で過ごす時間をとても楽しみにしていらっしゃいました。
語り出せば尽きることのない思い出・・・。
お寺のことを一番大事に懸命に過ごしてきたお母さん、これまで本当にお疲れさま、ありがとうございました。
「大好きだった だいこ炊きを添え」
《存仁寺かわら版/令和3年11月第4面》




