焚焼仙経帰楽邦(ぼんじょうせんぎょうきらくほう)(其の1)

 ご法事などでお勤めする『正信偈』には、こんな内容がしめされています。

 あるところに一人のお坊さんがいました。

 一生懸命、経典を読んで、悟りを開こうとしましたがとても体が弱かったので、そのたびに何度も体調を崩しました。
 そこで、病気にならず、いつまでも若く、長生きができるようにと、遠くの町にあった、仙人の薬を飲み、ついに不老長寿の体になりました。

 大喜びで自分の町に帰る道中、一人の旅人に出合いました。旅人は、お坊さんに「どうしてそんなに嬉しそうなのか」と尋ねると、坊さんは、不老長寿の体を手に入れたことを嬉しそうに話しました。

 すると旅人は、呆れ返りお坊さんに、「しかしあなたも、いつかは死んでしまいますね。」と言うと、お坊さんは、確かにそうだと、絶望してしまいました。
 そこで旅人は、「生と死を超えていくのです」と、天竺から持ち帰った、阿弥陀如来の救いを説く『仏説観無量寿経』をお坊さんに授けられました。

 お坊さんは、今まで自分が学んでいた仙人の書物を焼き捨て、阿弥陀仏の救いを依り所として、ついに生老病死の迷いを超えて往かれました。
 

(8月16日・其の2へ続く)

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