一九一一(明治四四)年親鸞聖人六百五十回大遠忌法要、一九六一(昭和三六)年親鸞聖人七百回大遠忌法要がご本山で厳修され、それぞれ百万人の参詣があったといわれます。
また、二〇一一(平成二三)年、親鸞聖人七百五十回大遠忌法要が、三月十一日に発生した東日本大震災の嘆きと悲しみの中、
それでも、「世のなか 安穏なれ」
とスローガンを掲げ四月九日から六十五日間にわたり一一五座がつとめられ、四〇万人を超える門信徒が全国、世界各地から参拝、一月九日から十六日までの「御正当」にも多くの人々が参拝されました。
存仁寺では七百回大遠忌法要が一九六二(昭和三七)年、三月九日より十一日まで勤まり、稚児練りや大江淳誠和上・小山法城和上・稲城選恵和上のお説教で賑わったそうです。
あれから半世紀、令和という新しい時代に当山の親鸞聖人七百五十回大遠忌法要・書院落成法要を五月三日おつとめさせていただきます。
毎年の厳しい自然災害・格差の社会・生きる不安は何時の世も変わらず、私たちの身の上に訪れてきます。
「諸行無常(うつりかわり)の世であり、人生は苦なり」
のこの世の現実です。
お釈迦さまはこの世を生きるうえに智慧の教えである仏法、阿弥陀如来の本願を説かれました。
親鸞聖人は、その法を聞信して生きることこそが
「生死(まよい)を越えていく道であり、真実に生かされる道である」
「ただ念仏して弥陀にたすけられまいらすべし」
としめされました。
そして多くの同行・同朋、先人の方々がこの法を受け継ぎ、伝えてくださいました。
今を生きる私たちも正しく聞きひらき、二度とない人生をともに歩ませていただき、次世代へもお伝えしてまいりたいと願う、始まりの法要です。
どうぞ、ご一緒にご法縁に遇わせていただきましょう。
本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。
住 職
《存仁寺かわら版/令和2年1月第2面》




