讃仏迎春

 新しい年を迎えました。

 今年は、「申」年といわれます。日光東照宮の「見ざる 聞かざる 言わざる」の彫刻が有名ですが、そこから

 「自分にとって都合の悪いことは見ないように」
 「自分にとって都合の悪いことは聞かないように」
 「自分にとって都合の悪いことは言わないように」。

との思いを持っていくこと、実践をして生活をしていきましょうとの志が言われることが有ります。

 大切なことなのでしょうが、私には中々難しく、末通らないことです。
見たくないことが目につきます、聞きたくないことがよく聞こえてきます。
だから、言いたくなくてもついつい愚痴が出たり、不満が出たり、悪口が出てしまう我が身があります。

 阿弥陀さまは

「みてござる きいてござる しってござる よんでござる」

といわれます。

 いつでも、どこにいても あなたのことは見護っているのですよ、
どんなことでもあなたのことを聞いていますよ、
あなたのこと、心の中も知っていますよ。

だからあなたが心配です、
だからあなたを放っておけません

と、この私におはたらきくださっり、寄り添ってくださってあります。
この私を喚びどおしに、喚んでくださってあります。

 
 今年もまた、阿弥陀さまと共に歩ませていただきましょう。

 

合 掌   

除夜の鐘

 除夜の鐘は、年をまたいで108つ鐘を撞きます。

 108とは、煩悩の数をあらわすとも言われます。
 煩悩とは、人間の持っている様々な心のありようをいいますが、煩悩とは親鸞聖人は

 『「凡夫」といふは、無明煩悩われらが身にみちみちて、
欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおほく
ひまなくして、臨終の一念にいたるまで、とどまらず、きえず、 たえず』

(「一念多念文意」『註釈版聖典』693頁)

とあるように、自分を中心に物事を見てしまう、自分さえよければいいという心です。

 誰もがそんな心に縛られているのです。

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