かわら版>令4年8月_2

 仏事のこころ  「臨終勤行」     

 最近ではお亡くなりになられた方のご遺体を施設、病院などから直接葬儀会館などへ搬送する事も多くなりましたが、ご自宅で葬送される場合の「臨終勤行」(まくらづとめ)について、浄土真宗作法のお話です。

 布団の向きは間取りによっては北を向けなくてもよいのですが、お仏壇がある場合は、お仏壇に頭が向く向きで敷いてください。
 お仏壇のお掃除は、仏具を出し、ほこりを払い、壇を乾いた布できれいに拭きます(金箔は水で拭くとはがれて黒くなりますから要注意)。
 打ち敷き(仏壇の具足をお供えする白の敷織物)は左画像のように白い方を表にお掛けします。
 ご本尊を床の間にご安置します。
 (下の画像をクリックすると拡大表示します)


 臨終勤行は死に臨んで今生最後のお勤めを、ご本人が阿弥陀さまにお礼申しつつ浄土に生まれさせていただくのですが、実際にはもう息を引き取っておられますから、お手次の住職が代わりにご遺族の方々とお勤めさせていただく、生死無常の理を聞法させていだく場です。

 『仏説阿弥陀経』のお勤め、『御文章』の拝読の後、床の間にご安置した野仏さん(葬場でご安置させていただく御本尊)の前で、「本願成就文」のおつとめを勤行した後、その方とお話をさせていただくことです。
 と申しましても、今迄お世話になったことへの感謝と、本願にであい念仏申す中に、先に往生され、浄土に生まれられたこと、これからは、私たち残された者へ還相のはたらきとなり、南无阿弥陀佛の中に共に私を導いてくださるはたらきと、とどいてくださることの尊さをお讃えさせていただいています。

 以前は、ご往生されると身内の方々が2人でお寺に来られ、ご逝去の知らせと本堂に参拝し、野仏さんを預かられましたが、時代は変化。今は、住職が慇懃にお持ちしています。

(本願寺新報より抜粋)

 《存仁寺かわら版/令和4年8月第2面》 

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