めぐまれてここにあるいのち

 昨年は流行禍感染症に始まり、流行禍感染症に暮れていった、誰もが予期しなかった厳しい世情でした。未だ収束も見られず、見通しのきかない不安を抱えています。
 不自由さの中に、それでも生活していかねばなりません。

 ところで、生活とは、「生存して活動すること、生きながらえること、世の中で暮らすこと」など様々に定義や、思想があります。また、一人ひとり様々な考えもあるでしょう。

 昨年も、流行禍の中ではありましたが、総代さんはじめ、お世話方、門信徒の皆さまに支えられ、ご尽力、お世話いただきながら、報恩講法要をおつとめさせていただきました。
 佐々木先生のご法話で、「世間知」「出世間智」を聴聞させていただき、あらためて心のまなざしが開いたようでした。

 私たちは、様々知識や経験、人類の歴史の中で育まれてきた英知、人間の知恵、医学、化学、道徳などの中に生活しています。それを「世間知」というのです。
 仏法はその世間知を越えたさとりの智慧の教えで、「出世間智」というのです。

 もちろん世間知の中には生きることの大切な事や、人情や、温かいことも沢山あります。しかし、何か事があると、自分が大事と、自我の執着した人間の煩悩といった本性が出てきます。

 出世間智(仏智)は、そんな私に、世間や自己に流されていくだけの人生ではない、自分を見つめ、真実に生きる道がある。
 自分だけのいのちではない、多くのいのちに育まれている存在であるのだと、絶えず私を軌道修正してくださっているのです。
 それが、なんまんだぶつです。

 めぐまれてここにあるいのち、これまでも、これからも私が仏智に問い聞いていくご縁を、法要を通してご一緒に遇わせていただきたく思います。

 何卒、宜しくお願い申し上げます。

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