智慧と慈悲の恵み

 いつしか新緑、風薫る中にツバメが舞い踊っています。懐かしき昭和の日、今年も自粛の大型連休でした。

 お元気ですか、そちらはどうですか、新年度からひと月経ち、離れて暮らす方、大切な人、過ぎ去りし面影に想いを寄せる方もあるでしょう。ラジオから、そんな思いが詰まった温かな歌詞が流れています。

「元気で居るか 街には慣れたか 友達出来たか淋しかないか お金はあるか 今度いつ帰る・・・
手紙が無理なら電話でもいい「金たのむ」の一言でもいいお前の笑顔を待ちわびる おふくろに聞かせてやってくれ」

        <「案山子」1977年 作詞・作曲 さだまさし>


さだまさしさんの「案山子」の歌に泪がにじんできました。

 ここに私が存在(いる)こと、いのちがあるということは、誰かが私に思いをかけている、誰かが身を案じてくれている、誰かが願いをかけてくださっているのです。

 親鸞聖人は、

「仏慧功徳をほめしめて 十方の有縁に聞かしめん 信心すでにえん人は つねに佛恩報ずべし」

(私たち衆生を真実のさとりに目覚めさせてくださる阿弥陀仏の智慧と慈悲の功徳であるナモアミダブツのお名号は、その声をあらゆる人びとに聞かせてくださっています。

 その名号のおいわれを聞きひらき、信心を獲得した人は、如来の光明に照らされ摂取されているということが、つねに仏恩報謝の念となり、ナモアミダブツと声にあらわされていきます。いつしかお念仏申される身と育てられ、仏となる身とならせていただきます)

と讃えられました。

 阿弥陀さまは、真実の親であり、この私のことが一子のごとく気がかりでならないと説かれています。心配でおれないからこそ、願いをかけてくださり、智慧の光、慈悲の潤いのはたらきとなり、つねにわたしに寄り添っていてくださいます。
 私たちは阿弥陀さまとともにある人生、いのちを往きるのです。


 ツバメの巣ではヒナが孵化し、親鳥が餌を与えています。

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