「いつの間にかお寺にお参りさせていただくご縁ができました。いつの間にかお念仏申している私がいました。」
と、第1回の連研を終了され、長年お寺にお参りされておられたお方がおられます。
『日常勤行聖典』の124~125頁には蓮如上人のお手紙『御文章』五帖五通の「信心獲得章」があります。
浄土真宗では、信心を獲得するとは「第十八の願をこころうる」「南無阿弥陀仏のすがたをこころうる」ことであるとお示になられました。
「第十八願」とは、阿弥陀さまの根本の願いであり、わたしたちを信じさせ称えさせ、浄土に往生させることが誓われているのです。
そして、阿弥陀仏は、あらゆるいのちを拯い取る手だてとして、智慧と慈悲のはたらきである「南無阿弥陀仏」の名号を完成されました。
この「南無阿弥陀仏」が私に、常におはたらきくださっていることのおいわれを、聞き受けるこころ、阿弥陀さまに信順することが「信心獲得」することであるとおっしゃるのです。
そして、この信心をいただくならば「煩悩を断つことなく」「正定聚不退の位に住すとなり」(命が終えるとともに必ず浄土に往生させていただく身となる)と、今私の上に名号法の尊い利益がとどいてくださったことをお教えくださっています。
引く足も 称える口も 拝む手も 弥陀願力の 不思議なりけり
(伝 寂如上人)
と、お聴聞に参る足のはたらきも、なんまんだぶと称える口のはたらきも、阿弥陀仏を合掌礼拝する手のはたらきも、現に私の身の上に、本願力が、はたらいて下さってある相(すがた)なのであり、
その私の上にはたらいている力すべては、私を浄土に往生させる阿弥陀仏の本願力でありました。




