光壽無量 聞名法樂
新しい年を迎えました。初日の出や、ご来光を見に行かれたり、お寺や、お宮さんの初詣に行かれる方も多くいらっしゃるでしょう。
ところで大晦日に見る朝日と、元日に見る朝日とはどう違うのでしょうか。
満月は昨日と今日とは少しの違いがわかるかもしれませんが、太陽は、その違いの認識はできません。
何が違うかといえば、私のとらえ方ではないでしょうか。
新年を迎えたというすがすがしい気持ち、カレンダーも何もかもが新しくなり、新しい年がスタートしたという感じを持つことなのでしょう。
幼い頃は正月が楽しみでした。お餅つき、年賀状、紅白歌合戦、除夜の鐘をきいて新年を迎え、新しい服を着て、本堂に参り、こたつに入りお雑煮とおせち料理をつまむ風景がありました。
いつもとは全く違う雰囲気で、お店もすべて閉まっていて、車も通らない静けさの中に家族が集まる”ぬくもり”を感じていました。
しかし今では、お店は初売り、福袋などの商戦、お寺やお宮も初詣、今年を占う神籤(みくじ)などで押すな押すなとにぎわっています。
年が明けた新鮮な時だから、正月だから神さまや仏さまは願いをかなえてくださるのでしょうか。
いつの時代も身勝手な私という人間の心のありようが知らされます。
この世は生死無常といわれます。無常とは絶えず移り変わっていくということです。
しかも無常は、私たちの思慮を超えたものでもあります。その中で、私たちのもつ願いもまた末通ってはいきません。




