季節感

 初秋の金木犀の香りを楽しんだ後は、赤や黄色の紅葉を楽しむ季節となりました。電車やバスはどこもかしこも満員御礼。

 そんな観光にうってつけの時期に、真宗大谷派の本山である東本願寺の報恩講は勤まります。
 報恩講とは浄土真宗を開かれた親鸞聖人のご命日であり、浄土真宗で最も大切な行事です。

 親鸞聖人のご命日は旧暦では十一月二十八日。東本願寺ではそれをそのまま用いています。
 紅葉シーズンの秋の報恩講のほうがお参りの帰りにちょっと紅葉狩りに嵐山にでもと、お楽しみも増えてよさそうな気もいたします。

 本願寺派西本願寺ではこれを現在の新暦に改め一月十六日に勤まります。冬の報恩講です。
 旧暦のままの東本願寺は十一月二十八日という日にちを大切にし、一月十六日に改めた西本願寺では日にこだわらず、報恩講の「季節感」を大切にしたと言われています。

 真冬、底冷えの京都で、親鸞聖人と、お看取りをなさった方々とは、どんなやりとりがあったのでしょうか。
 真冬のお葬儀はどんな様子だったのでしょうか。
冬のご法事ですから、きっと皆さんしもやけの手を息で温めながら合わせられたことでしょう。

 親鸞聖人ご往生から七五八年の年月が経ちました。
 時代は令和に代わっても“冬”という季節感が私たちに語りかけてくれる昔と変わらない報恩講の空気があります。

 少し冬に思いを寄せながら、本年もまた報恩講をご一緒におつとめさせていただきましょう。

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