悲しみ多きゆえ 涙の仏さまが寄り添う (其の1)

      ♬でんでん むしむし かたつむり
       お前のあたまは どこにある
       つの出せ やり出せ あたま出せ

 梅雨の雨に濡れる紫陽花の葉にでんでんむしがとまっています。
 おなじみの文部省唱歌「でんでんむし」の歌です。

 みなさんは、絵本「かたつむりのかなしみ」をご存じでしょうか。
 ネタばれとなってしまいますのでここで話筋は申せませんが「ごんぎつね」で知られる児童文学者・新実南吉(にいみなんきち)さんの作品。
でんでんむしたちの「悲しみ」をテーマとした大変奥の深い寓話です。
 インターネットで検索すると朗読動画やレビューなど公開されているようですので一度ご覧いただくと良いかもしれません。

 でんでんむしは殻の中に悲しみがいっぱい詰まっているという視点。とても繊細な優しい心でいのちを見ていらっしゃいます。
 私たちも誰もがそれぞれの悲しみを抱えて生きている。楽しいことも、嬉しいこともあるけれど、長くは続かない。
 一人ひとりがその悲しみや不安などに耐えて生きていかなくてはならない現実があります。

「涙には涙に宿る仏あり。その御仏を法蔵(阿弥陀様)という」

(木村無相さん)    



 この悲しみの涙あるがゆえに、阿弥陀如来が仏となる前にこの世に出られ、法蔵と名乗られ、悲しみ、苦しみを超えていく人生の道を求められました。

 


(6月16日公開・其の2へ続く)

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