善い人 悪い人 (其の1)

 部屋の片づけをした折に、父の引き出しから御遠忌法要の写真が出てきました。
 これは何時のだろうか、その写真に写る一人ひとりのいのちの輝きが伝わってくるようでした。

 そして、幼い頃にあった仏縁の方々は、今どうしておられるのだろう、どんな人生を歩まれているのだろうかと思いました。

 親鸞聖人は「人と生まれたことは、阿弥陀如来の本願に遇うためでありました」と自らがご本願に遇い、常に照らされているわが身であることを「正信偈」に讃えられました。
 一人ひとりのいのちはみな、本願に願われ、それぞれがかけがえのないいのちであり、輝きがあることにめざめ、お互いを認め合えるご縁がはぐくまれていると、私も聞かせていただきます。

 父が仏縁にであったきっかけの一つが戦争であったと聞いたことがあります。
 自らの物差しで善悪を決め、そのものさしに都合の合わないものは排除していこうとする。人間の最も愚かな行為が戦争です。
 世界に目を向けると、隣り合う国同士が争いが絶えません。自らの物差しを、さも「最善」であると語りつつ、時に他者を傷つけていくリーダーの悲しき姿が、新聞やニュース番組などで見受けられます。

 では、皆さんは、その方々を善い人と思いますか、それとも悪い人と思われますか?また、皆さん自身は善人ですか、悪人でしょうか?


(9月16日・其の2へ続く)

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